第9回
開催日時:11月13日(木) 18:30から21:00
講師:鳥巣経営研究所 代表 鳥巣 智嗣 氏(中小企業診断士)
講義内容:鳥巣経営研究所 代表 鳥巣 智嗣 氏(中小企業診断士)
受講者数:27名(男性17名・女性10名)
「会計の基礎知識」として、二週に渡って講義を行う初日。先ず、企業経営に何故「会計」というのは必要なのかといった理論を説明いただきました。
その後、本題となる「キャッシュフロー経営」について、「不良在庫型」の経営や、「顧客放置型」の経営といった例を参考に、資金繰りについて分かりやすくご講義いただきました。
最後に、自身の事業について実際に資金繰り表を作成するワークを行い、資金繰りの重要さを理解していただきました
第10回
開催日時:11月20日(木) 18:30から21:00
講 師:なかよし経営相談事務所 代表 東野 礼 氏(中小企業診断士)
講義内容:損益分岐点とは。収支計画の作り方。
受講者数:25名(男性14名・女性11名)
前回に引き続き会計に関するカリキュラムです。
先ずは、これまでの創業スクールのまとめをしていただきました。
経営計画やマーケティングは、会計と結び付く重要な点である事を冒頭で説明いただきました。
その後、計数管理や回転率、損益分岐点といった、実践的な内容についてご講義いただき、その中の損益分岐点については活用方法を説明しつつワークを行い、理解を深めて頂きました。
第11回
開催日時:11月27日(木) 18:30から20:30
講 師:日本政策金融公庫一宮支店 融資課長 和田 恭一 氏
講義内容:創業計画の立て方と日本公庫の創業融資。
受講者数:23名(男性13名・女性10名)
本カリキュラムでは、日本政策金融公庫(以下、「日本公庫」)がどのような融資制度を扱っているか、どういった点に着目するかをご講義いただきました。
創業計画書作成のポイントとして①明確でわかりやすい、②内容が網羅されている、③簡潔である、④体裁が良い、⑤控えめ(過大でない)の5つを上げ、そこに実現可能性があるかが重要であると説明いただきました。
また、資金については、借入が必要なケースもあるが、自己資金をどれくらい持っているかも重要である事を説明いただきました。
第12回
開催日時:11月29日(土) 13:30から17:30
講 師:なかよし経営相談事務所 代表 東野 礼 氏(中小企業診断士)
講義内容:ビジネスプラン作成におけるポイントの再確認。ブラッシュアップ。ビジネスプラン審査
受講者数:18名(男性10名・女性8名)
最終回では、まず東野先生よりビジネスプラン作成のポイントを説明いただきました。
その後、業種・業態が近い受講者でグループ編成(全6グループ)をし、グループ内で意見交換しながら自身が作成してきたビジネスプランのブラッシュアップをしていただきました。 ブラッシュアップ後、各グループから1作品を選出。
選出された6プランを、5名の有識者により、
①自己表現が出来ているか、
②妥当性・実現性があるか、
③新規性・優位性があるか、
④地域性があるか、
の4項目をもとに最終審査を行いました。
その結果、一宮市在住の小野寺 慶太さん(創業希望業種:データリカバリー業)が最も優秀と評価され、全国ビジネスプランコンテストへの応募が決まりました。
認定事業者(経営・財務・販路開拓・人材育成の4項目について1時間以上アドバイスを受けた創業希望者)となる権利を取得した受講者は、24名(男性15名・女性9名)であり、最終回で事務局より再度、認定事業者の優遇措置を説明し、一宮市内での創業を勧めました。
一宮創業スクール開催レポート
第5回
開催日時:10月16日(木) 18:30から20:30
講 師:社会保険労務士法人 大和総合労務事務所 加藤 武志 氏(社会保険労務士)
講義内容:人材雇用を行うメリット・デメリットと雇用のタイミング。雇用に関する助成金等の紹介
受講者数:27名(男性17名・女性10名)
本カリキュラムでは、始めに雇用する側として「守らなくてはいけない関連法律」について紹介いただきました。
雇用保険と労災保険を総称して「労働保険」と呼び、これらは強制的に加入しなければいけない事を、強調いただきました。
労働保険に加入していない従業員が、業務上により怪我をしてしまった場合の費用徴収額と比べれば、労働保険に加入した方が良い事を、事例を参考に説明いただき、 また、近年の大きなトラブル・問題点についても、事例を上げながら説明いただきました。
第6回
開催日時:10月23日(木) 18:30から21:00
講 師:オフィス・ドーラ 代表 水谷 誠 氏(中小企業診断士)
講義内容:IT活用の目的を再認識する。電子決済の有効活用。
受講者数:27名(男性17名・女性10名)
IT活用というと、ホームページやSNS(Facebook、ブログ等)を思い浮かべる方が多いですが、本カリキュラムでは、そういった活用方法以外でどういったものがあるかを再認識いただく内容でした。
その中でも、ITを活用した「販売管理」はマーケティングと関係性が深く、顧客の属性等を捉えるのに必要なものである事を説明いただき、 また、最新のIT活用として電子決済やクラウドコンピューティングの解説もいただきました。
第7回
開催日時:10月30日(木) 18:30から20:30
講 師:Perfection 代表 宮田 幸生 氏(ジギング(釣り具)専門店)
株式会社MIRAI 代表 岸本 吉広 氏(電動バイク開発)
講義内容:地域の創業者による体験談。
受講者数:25名(男性15名・女性10名)
創業の事は創業者にお話しいただこう!ということで、本カリキュラムでは、2名の創業者より創業時の苦労や、どのように事業運営しているかをお話いただきました。
お二人から大変参考になるお話をしていただき、受講者からも沢山の質問がありました。
第8回
開催日時:11月6日(木) 18:30から20:30
講 師:一宮市役所 経済振興課 課長 野田 喜信 氏
一宮商工会議所 総務課 課長 菱川 宗弘 氏
講義内容:一宮市、一宮商工会議所の事業支援制度について。
受講者数:24名(男性14名・女性10名)
一宮市での創業者を増やしたいとの趣旨であるため、本カリキュラムでは、一宮市が行う事業支援の内容と、創業前・創業後には活用していただきたい一宮商工会議所の紹介を行いました。
一宮市が取り扱う支援制度では、融資制度の紹介とi‐ビル6階の「SOHOインキュベーターオフィス」について紹介しました。
一宮商工会議所の紹介では、どのような組織でどのような活動を行っているかを説明し、その後、小規模企業共済制度や記帳指導サービス、労働保険事務組合などの、創業後間もない方にはお勧めの制度を紹介し、 併せて、ビジネス支援センターにおいては創業前の相談にも随時、対応している事を紹介しました。
開催の経緯について
国内の中小企業・小規模事業者数は年々減少傾向にある中、政府が平成25年6月に取りまとめた「日本再興戦略」において、開業率が廃業率を上回る状態にし、開業率・廃業率を米国・英国レベルの10%台に向上させるという目標が掲げられました。
一宮市においても市内の事業者数の減少はもちろん、名古屋・岐阜へのアクセスが良い事から、中心市街地においてはマンションやビジネスホテルの増加といった、いわゆるベッドタウン化が目立つようになりました。
このような現状から、一宮市は、今年6月に国から「産業競争力強化法」の認定を受け、地域における創業を促進するため、一宮商工会議所、いちい信用金庫、尾西信用金庫と連携し、創業支援を実施する体制を構築しました。
一宮商工会議所も、より多くの創業希望者の方に創業のノウハウを学んでいただく場を設ける事で、創業実現に結びつくのではないかと、「一宮創業スクール」の開催に踏み切りました。
一宮創業スクール開催レポート
第1回
開催日時:9月20日(土) 13:30から17:00
講師:なかよし経営相談事務所 代表 東野 礼 氏(中小企業診断士)
講義内容:経営理念の重要性と描き方。事業領域の定義付け。
受講者数:24名(男性14名・女性10名)
東野先生より「経営理念とはどういったものか」を具体的に説明いただき、その後、経営理念の重要性についてお話いただきました。
「経営理念とは、迷った時に決断するよりどころである」と、経営理念が明確でなければ経営計画もしっかりと立てる事が出来ない事を強く主張されました。
経営理念と事業活動の関係性については、現在と将来のあるべき姿を登山に例えながらワークを通じ、分かりやすく解説いただきました。
第2回
開催日時:9月25日(木) 18:30から21:00
講 師:長尾会計事務所 所長 長尾 哲也 氏(税理士)
講義内容:創業時に必要な手続きと個人事業と法人の違い。税務会計と会社法の基礎。
受講者数:27名(男性15名・女性12名
当日は法人設立に必要な手続きを中心に説明いただいた。
また、「会社設立に注意!知っておくべき7つのポイント」として、①資本金の額、②創業時の資金不足、③銀行口座の開設、④事業年度と免税期間、⑤青色申告、⑥源泉所得税の納付、⑦役員報酬額について、分かりやすく事例を交えながら解説いただきました。
特に④については、会社設立日によって消費税の免税期間に違いが生じる事から、設立をいつにするのかはよく考えた方がよいとのアドバイスをいただきました。
第3回
開催日時:10月2日(木) 18:30から21:30
講 師:オフィス・HANDO 代表 寺田 久美 氏(中小企業診断士)
講義内容:マーケティングの基礎と商品・サービスのコンセプト作り。商品開発計画。
受講者数:28名(男性17名・女性11名)
先ずは、「何が売上になるのか」を考える事からカリキュラムが始まりました。
原価に上乗せする利益が売上ではなく、商品や会社の「付加価値」も大事な要素になる事を冒頭で説明されました。
そして、「誰に、何を、どのように」にあてはめていきながら、付加価値について深く説明いただき、グループワークとして、サラリーマンが昼食をとる場合、団体客で利用する場合、記念日に利用する場合に①どういったお店に行くか、②どんな基準で選んでいるか、③そのお店を選んだメリットは何かを考えていただきました。
このワークから、どういった顧客に商品・サービスを提供するかによって、事業コンセプトが変わる事を学んでいただきました。
第4回
開催日時:10月9日(木) 18:30から21:30
講 師:オフィス・HANDO 代表 寺田 久美 氏(中小企業診断士)
講義内容:販売計画と開拓。価格設定の考え方と効果的なプロモーション戦略。
受講者数:29名(男性18名・女性11名)
前回は、商品にどういった付加価値を与え、どういった対象(顧客)に販売するかを講義いただきましたが、今回は、「商品を何処でどのように販売するのか」について説明いただきました。
どのように販売するのかという点について、①組み合わせ販売、②商品の形態による販売、③購入者≠利用者の販売、④契約形態による販売の4つの事例を説明いただきました。
その後、①メーカーや容量、販売場所の違うドレッシングを、グループごとに4種類配り、そのドレッシングがいくらで販売されているか、②一枚の皿にどのような付加価値を付けて、何処でどういった顧客向けにいくらで販売するか、といった2つのワークを行いました。
第3回、第4回では「マーケティングの4P」について、グループワークを交えながら理解を深めていただきました。
7月9日、一宮市役所本庁舎にて豊島本所会頭、谷一宮市長、粟野いちい信用金庫理事長、木村尾西信用金庫理事長の4者による、産業競争力強化法認定に基づく、創業支援に係る連携協定の締結が行われました。
産業競争力強化法は、地域における創業を促進するため、市区町村が民間の支援事業者(商工会議所、商工会、地域金融機関、NPO法人等)と連携し、ワンストップ相談窓口の設置や創業セミナーの開催等の創業支援を実施する「創業支援事業計画(最長5年間)」を国が認定するものです。
本制度は、認定を受けた事業者が行う創業支援事業により、「経営」、「財務」、「人材育成」、「販路開拓」の4つを習得した創業者には、①株式会社を設立する際、登記にかかる登録免許税が軽減される。(資本金の0.7%→0.35%)②無担保、第三者保証人なしの創業関連保証枠が、1,000万円から1,500万円に拡充といった2つの支援を受けられる事とります。
本制度の関連事業である、創業希望者掘り起こしを行う「夢を現実に!創業実現セミナー」と、創業に関する必要な知識の習得を目的とした「一宮地域創業スクール」の開催を皮切りに、商工会議所、一宮市、いちい・尾西両信用金庫による、地域の創業希望者の創業実現をバックアップし、産業と地域の活性化を図って参ります!
左から 粟野理事長、谷市長、豊島会頭、木村理事長
平成26年1月24日(金)に第一部として「オフィス・HANDO」代表で中小企業診断士でもある、寺田 久美 氏に、第二部として「株式会社 心音(ここね)」代表取締役 下村 仁美 氏を講師に迎え、女性を対象にした創業支援セミナーを開催いたしました。
今、「女性起業家」の活躍が注目され、メディアにも多く取り上げられています。今回は「前職の経験を活かして自分の店を持ちたい」「夢はあるが自信が無い」「無事開業したけれど、今後の事業活動に不安がある」といった、開業前・開業後に関する課題に焦点をあてたセミナーでありました。
第一部では、先ず始めに創業のメリット・デメリットや、成功した起業家にはどういったタイプの方が見えるのかを解説いただき、その後、企業理念を掲げる大切さや、事業計画を作成する上でのポイントについて説明いただきました。
マーケティングについては、「顧客はどういった目的で、どういったものを求めているか」を理解して頂く為に、受講者をグループ分けし、簡単なワークを行って頂きました。それを参考に顧客目線でどういった商品(サービス)を、誰にどのように提供するのかを考えて頂きました。最後に、創業成功のために必要なポイントをいくつか解説いただきました。
真剣にメモを取り、創業へ活かそうとしている姿も多く見受けられ、また、グループワークでは和気藹藹と自分たちの考えをまとめてみえました。
第二部では、下村氏の創業を動機づけたきっかけから、実際に創業を行う上でどのように事業計画を作っていったのか、また、創業後、代表者の立場になって感じた事や心がけている事をお話いただきました。受講生は、先輩創業者の話に対して真剣に聞き入った様子でありました。
また第一部、第二部の間には、公益財団法人あいち産業振興機構 専門員の鈴木様より、創業の支援メニューについてもご紹介いただきました。
セミナー終了後、会場内では受講者同士が積極的に名刺交換をする姿も拝見でき、一様に満足した表情を浮かべてみえました。
参加人数:21名